私はタイ生活を気に入っています。
それでも、長く暮らしていると、旅行中には気づかなかった小さな不便が何度も顔を出します。
水谷侑二です。
今回は、タイでの生活4年を通じて、日常で嫌だと感じた出来事をメモして集めた5つの話を紹介します。
移住先を考えている方には、街の魅力とあわせて「自分が毎日どう暮らすか」を想像する材料にしていただきたいです。
私が感じた5つのストレスを先に整理する
| 私が気になった場面 | 暮らしの相性を見るポイント |
|---|---|
| 配車の電話 | 連絡に使う言語と手段 |
| QR決済後の撮影 | 理由が分からない追加確認 |
| 映画の音声・字幕 | 好きな余暇を楽しめる言語環境 |
| 直前のキャンセル | 空いた時間を過ごせる代替案 |
| 通販の誤配送・破損 | 返品へ使う時間と予定 |
この5つは、私が経験した場面や、友人から聞いた出来事に基づくものです。
店舗、相手、使うサービスによって体験は変わるので、タイ全体の接客や人柄を一括して決めつける話にはしたくありません。
1.配車アプリで呼んだのに、タイ語の電話が来る
GrabやBoltでタクシーを呼ぶと、運転手から電話がかかってくることがあります。
ところが、相手は英語を話せず、タイ語だけで連絡してくる。
私がタイ語を理解できなければ、電話に出ても会話が成立しません。
乗る場所の確認や到着の遅れといった連絡なら、テキストで送ってもらえれば、内容を確認する手段を選べます。
私が負担に感じるのは、必要な連絡があることより、意思疎通の手段が合っていないことです。
一方、タイに住む外国人がタイ語を学ぶべきだという考え自体は、自然だと思っています。
相手が英語へ合わせてくれるという期待だけで暮らすと、日常のやりとりにずれが生まれます。
移住前に想像したいのは、旅行で注文できるかだけでなく、位置の説明や予定変更のような細かな連絡をどうするかです。

2.QR決済が終わっても、画面の撮影を待つ
私が利用する店では、QR決済を終えたあと、完了画面を店員に見せ、店側がその画面を撮影する場面があります。
普段は4〜5秒ほどでも、カメラの起動や撮り直しに手間取ると、私の体感では15〜20秒ほどになることもあります。
食事を終えて次へ移動したいときには、この小さな待ち時間が気になります。
ただ、本質的には秒数だけの話ではありません。
決済の記録はデジタルに残るはずなのに、なぜ別の端末で画面を撮影する必要があるのか、その理由が分からないことが引っかかります。
バックアップのためかもしれないとは考えましたが、これは私の推測で、店側の実際の運用理由は確認できていません。
タイのすべてのQR決済に同じ撮影が必要だという制度の説明でもありません。
店舗側の事情をご存じの方がいれば、YouTubeのコメント欄で教えていただきたいです。
3.日常会話ができても、映画を楽しみ切れない
私が見てきたタイの映画館では、ハリウッド作品などを日本語音声や日本語字幕で観る選択肢を、ほとんど見かけませんでした。
日本のアニメなど、日本語音声で観られる作品とは分けて考える必要があります。
英語音声とタイ語字幕で観る映画では、日常会話がある程度できることと、作品全体を理解できることの間に差があります。
登場人物によって声質や話す速さが違い、聞き慣れない発音も出てきます。
私はタイで『スパイダーマン』を観たとき、理解できたのは良くて35%ほどだったと感じました。
映像は楽しめても、一緒に観た人がストーリーや会話について熱心に話していると、感想の深さに差を感じます。
映画が好きな方にとって、言語環境は仕事や買い物だけの問題ではなく、余暇をどれくらい楽しめるかにも関わります。
日本語対応の有無は作品や上映回によって確認する必要があるため、具体的に観たい映画がある場合は、その回の音声・字幕を上映情報で確かめたいところです。
4.親しい相手との約束でも、直前に予定がなくなる
友人や何度も会っている相手との予定でも、直前にキャンセルされることがあります。
私が経験してきたなかでは、1時間前、30分前、場合によっては店に着いてから連絡が来ることもありました。
夜の時間を空けていたのに予定がなくなると、別の友人を急に誘っても、先約や仕事で都合が合わない。
謝ってもらったとしても、空いた時間をどうするかは自分で考えなければなりません。
私が対策としているのは、一人でも楽しめる店や、ビリヤード、ダーツができる場所を確保しておくことです。
相手が来れば予定を楽しみ、来られなくなったら別の楽しみへ切り替える。
誰かと会う予定を二重に入れる方法とは違います。
ダブルブッキングは、相手が来た場合に、今度は自分が別の人との約束をキャンセルすることになるからです。
人間関係を国籍だけで判断するより、自分が時間を守れる代替案を持っておく方が、私には実用的でした。

5.違う商品が届くと、返品まで生活の予定になる
Shopeeで、小型のモバイル充電器を注文したことがあります。
届くのを楽しみにしていたのに、箱を開けると、注文とは違う大きめのモバイルバッテリーが入っていました。
大きいものはすでに持っていて、今回は小さくて持ち歩きやすいことが必要だったので、代わりになりません。
私の購入額は約2,000バーツでしたが、困ったのは商品代金だけではありません。
返品のために指定場所へ持ち込むか、集荷に来てもらう日時に家で待つ必要があります。
返金も、返品後の確認を経て進むので、私は1〜2週間ほどかかるかもしれないと考えて、返金を待っていました。
この期間は私の見通しであり、ShopeeやLazadaのすべての注文に共通する公式の返金期限ではありません。
実際の手続きは、その注文の返品画面や案内を確認する必要があります。
友人からは、大きな鏡が割れた状態で届いた話も聞きました。
一方、私が水を大量に注文するGrabMartでは、毎回問題なく同じものが届いています。
オンラインショッピングを一括して悪いものと考えているわけではなく、品物やサービスによって使い心地が違うと感じています。
買う前に価格や届く日を見るだけでなく、違うものが来たときに返送へ使う時間も想像しておくと、日常の負担を捉えやすくなります。

移住前に確認したいのは「毎日の自分」
今回の5つは、どれも一度だけなら小さな出来事です。
でも、移動、支払い、余暇、人との予定、買い物は、暮らしのなかで繰り返します。
同じ不便でも、毎日タクシーを使う人、映画が趣味の人、外出の予定を大切にする人では、負担の感じ方が違います。
候補の街で、普段の移動や買い物をしてみる。
一人で過ごせる場所を見つける。
困ったときの連絡方法と、頼れる相手を考える。
こうした具体的な確認を、国の魅力と並べておきたいと思います。
よく聞かれそうな疑問
この5つだけで、タイ移住をやめるべきですか?
私はタイ生活を気に入っていますし、この話だけで移住の向き不向きが決まるとは考えていません。
自分が重視する暮らしと、今回のような日常の負担がどれくらい重なるかを見てほしいです。
QR決済の画面撮影には、どんな理由があるのですか?
今回、店舗側の正式な理由は確認できていません。
バックアップではないかという推測を、事実として説明することはできません。
ドタキャンに備えて、別の約束も入れておくべきですか?
私は、一人で実行できる代替プランを用意しています。
誰かとの約束を重ねるのではなく、自分だけで楽しめる場所を持つ方法です。
気になる話題から視聴できます
- 00:00 オープニング
- 00:56 英語が話せないのに電話してくる
- 03:56 QR決済後の写真撮影
- 06:50 英語圏の映画が最高難易度
- 10:09 ドタキャンは日常茶飯事
- 13:50 オンラインショッピングが適当すぎる
- 17:58 まとめ
- 18:41 海外移住OSの紹介
タイやマレーシアで、同じようなことを経験した方は、ぜひ動画のコメント欄で教えてください。
関連:タイに残るか、生活条件を変えるか。移住先を見直す5つの条件
自分の条件に合う移住準備へ
暮らしの相性を考えるときは、体験談と、自分の仕事・家族・予算・滞在の条件を並べて整理すると、次に確認したいことが見えてきます。
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著者:水谷侑二
2022年からマレーシアやタイを中心に東南アジアで生活し、海外移住に関する情報発信と無料Webアプリ「海外移住OS」の開発を行っています。

